手汗の後ろに潜んでいる病気

病気が潜んでいるかも…?手汗だけじゃなく汗っかきな方は一度確認を

緊張すると手に汗をかいてしまう…
ドキドキしたり、焦ったりすると手に汗を握ってしまう…

 

だれでも『手に汗を握る思い』というのは経験があると思いますが、そういった緊張した時に汗をかくというより水滴になるほど汗が出てしまう、緊張しなくても手汗がたくさん出てしまう…という方は「手掌(しゅしょう)多汗症」の可能性があります。

 

手掌多汗症は大人になってから、というより、子供のころからなっているのが普通ですが、大人になってから急に汗を大量にかくようになった、手汗だけでなく他の箇所も通常より多い汗をかいてしまう、という方は、もしかしたら何か病気が潜んでいるかもしれません。

 

潜んでいるかもしれない病気

 

手汗だけでなく他の箇所も大量に汗をかいてしまう、リラックスした状態なのに汗が引かない…そんな方は交感神経が強く反応しすぎているかもしれません。

 

甲状腺の病気

 

甲状腺は喉と気管の間にあり、ホルモンを血液に分泌することで全身の代謝をコントロールしています。
甲状腺ホルモンの分泌が増えると代謝が上がりますが、病気によって大量にホルモンが出続けたりすると、代謝が異常にあがり汗をかきやすくなるだけでなく、食べても食べても太らなかったり、ちょっと動いただけで動悸や息切れを起こしてドッと疲れてしまったりします。

 

汗だけでなく、異様に疲れる、普通にしているだけなのにどんどん痩せてしまう、という方は甲状腺に病気を発症しているかもしれません。

 

糖尿病

 

糖尿病、というと喉が渇く、手足が痺れる、という症状がよく知られていますが、汗をかきやすくなる、という症状も出ることがあります。

 

実際には糖尿病の症状、というより合併症である『糖尿病性神経障害』になると汗をかきやすくなります。
糖尿病性神経障害になると、体温や汗をコントロールしている自律神経に障害が起きてしまうので、暑くないのに大量に汗をかいたりしてしまいます。

 

糖尿病になると、インスリンというホルモンの分泌が上手くできなかったり効き目が悪くなったりするので、血液中の糖分をエネルギーとして使えず、仕方なく体脂肪を分解してエネルギーに変換します。
その時に出るケトン体という物質が、独特の甘いニオイを発生させるため、汗や口臭が甘酸っぱくなる傾向があります。

 

手汗をかくけど、その汗が甘いにおいがする場合、糖尿病を発症しているかもしれません。

 

自律神経失調症

 

自律神経失調症とは、全身の器官を司っている自律神経のバランスが崩れてしまう病気です。

 

暑くないのに汗をかいたり、慢性的な疲労、微熱、ほてり、手足のしびれなどが症状として表れます。

 

更年期障害

 

更年期障害は、閉経が起きる前後10年の女性ホルモンの急激な変化によって起こります。
ホルモンバランスの変化は自律神経にも影響を及ぼすため、急に顔が火照って汗が出たり、イライラしたり、尿漏れが起きたりします。

 

 

手汗がひどい場合は、その奥にこれらの病気が潜んでいるかもしれまえsん。
気になる方は早めに病院を受診しましょう。